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井の中の蛙 2

ほどなくエンジンがスローダウン。

船長「水深30m。とりあえず昨日良かった所から始めるからね。」

船宿のHPに掲載された前日の釣果が良かったから、当然ながらみんな期待大。

それぞれ思い思いのエギを投入し、シャクリはじめる。

天気予報通りに朝イチは風が強く、案の定船は早い速度で流されていく。

江木(むヒヒヒヒ。予想通りの状況。いきなりレバーブレーキ機能が炸裂か?) 

底をとり、シャクリ上げ、レバーでクラッチを切って流れになるべく同調させるようにリールを逆転させてエギを送り込む。

船長「おっ、上がったよ~。」

ほどなくとなりの同船者にいきなり船中最初のヒット。 

江木(お、もう釣れてるじゃん。今日は乗りノリか?)

こちらは初めてのレバーブレーキリール投入ゆえ、まずは使い方に慣れることから。

船長「はいまた乗ったぁ。」

隣の同船者に連続でヒット。

江木(おいおい、えらい調子いいなぁ。今日は活性高いのかぁ?まあ焦ることは無い。リールに慣れたらすぐにまくってあげるぜぃ。)

その後はしばしの沈黙。

船長「まだシブイのかなぁ。なかなか連チャンしないなぁ。」

そんな船長の言葉を聞きながら皆次は自分にとシャクりに気合が入る。

O君「ん?お、来たかも。」 

船長「ようやく続いた。みんな頑張ってよぉ~。」

江木「マジか?左隣で連発でオレ飛び越してこんどは右隣かい。

でもだいぶレバーブレーキの扱いにはなじんできた。

シャクッて送り込んだエギを再びフリーで落とすときに明らかに着底までの時間が短いことからエギが確実に底近くをトレースしていることが分かる。

江木(さーて、そろそろここから巻き返しでしょ。) 

しばらくして2人先の同船者がアワセたロッドが一際大きくしなる。 

船長「お、やっと乗ったね。これは良い型だ。慎重にやってよぉ。今タモ持ってくからね。」

江木(おいおい、なんだよぉ周りばっかりだなぁ。)

でも他の人の釣り方を見る限りそれほど特別な操作をしている様子はない。

江木(焦るな、焦るな。周りを気にして自分のペースを乱したら負けだぜ。ボトム近くを確実に…)

再びしばらく沈黙の時が流れたあと、ミヨシの同船者にヒット。

またしばらくして左隣の同船者に3バイ目がヒット。

爆釣は無いものの、船中ポツリポツリとイカが上がる。

江木(おかしいなぁ…。確実に誰よりも底近くをトレースできてると思うんだけどなぁ。)

O君「初めてのタックルを使う時は大抵釣れないもんですよ。」

すでに1つ釣って「ボ」の恐怖から逃れているO君は余裕である。

江木(初めてのレバーブレーキリールの操作に神経が行ってアタリを取り逃がしているのかなぁ。)

あえてレバーブレーキを操作しないでロッドの送り込みでしばらく操作してみても結果は同じ。

何度か船はポイントを変えるたびにあちらこちらと他の同船者には上がるものの、自分にはアタリすらない。

江木(んんんん?いったい何がいけないんだ?分かんねぇ。)

どんどん疑心暗鬼にとらわれて行く。

船長「今日はなぁかなか続かないなぁ。でもこのポイントは良い感じにベイトの反応が出てるからね。絶対に釣れるよぉ。集中してやってねぇ。」

皆にヤル気スイッチを入れるために激励してくれる船長のアナウンス。


でもすまない、船長。

そんな船長のアナウンスも今のオレには

「おいらがいい所に連れて来てんだから釣ってくれよぉ。

釣れないのはオマエさんのウデの問題だからね。

と聞こえてしまうんだよぉぉぉぉ。 

新兵器投入で周りを出し抜いて1人勝ちのワクワクが、

気が付けばいつのまにか「ボ」の恐怖に慄くドキドキに変わっているオレ。 

江木(や、やべぇ。時間だけがどんどん過ぎていく…)

場所は違えどこの前あんなに釣れたのにいったいどうなっちまったんだオレ。


つづく
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2014-04-09 : 釣行記 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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勉強になります2
2014-04-12 19:56 : eg URL : 編集
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えぎのりお

Author:えぎのりお
先日風邪をひきました。
鼻をかんだら真っ黒な墨が出ました。
・・・うそです。
と言うくらいアオリが好きさ。
ああ、エギングが大好きさ。
でも気が付けばもう50なのさ w

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