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「縁」とは、辞典によれば

「結果を生じる直接的な原因に対して、間接的な原因。原因を助成して結果を生じさせる条件や事情。」とか、「そのようになるめぐりあわせ。」

となっている。

私は美人の釣りガールと釣場でめぐり合わせる縁は無いが、餌木に関してはずいぶんと縁がある。


鯛エギ


数年前にオークションで手に入れたとあるローカルエギ。
出品者は地元では「まるセの鯛エギ」と呼ばれていると言っていたが、正式な名称(型名)も年代も不明。

明治以降エビ型のエギが主流となりこの手の魚型の、特に大型のエギは種子島などの離島部以外では廃れた形。それが南紀田辺の地で近代まで作られていたのがそもそも不思議なことで、ましてや背ビレに似せた背ボロが取り付けられているのがとても珍しく思わず落札した次第。
これだけならオークションで偶然見つけて買った変り種のエギで終わる話である。

ところが、だ。

後にこのエギとは実に不思議な縁で結ばれていることがわかることとなる。


そもそも私が餌木を集めだしたのは2002年に出版されたアオリイカ地獄Ⅱという雑誌に掲載された古薩摩餌木の記事を読んだことがきっかけ。その不思議な魅力にとりつかれ、以来色々な所で古薩摩餌木や変り種のエギを見つけては収集するのが趣味となった。

その数年後、写真のエギを入手する。

さらに数年後、知り合いの編集者から昔の餌木の歴史記事などを書く際になにか資料がないかと相談を受け、私が収集した古薩摩餌木を撮影用に貸し出すことになる。  

そしてその編集者は後に餌木の形態分類や歴史の研究をしているとある大学教授に取材をする。
そう、先のアオリイカ地獄の記事を書いた教授である。

その数ヵ月後、三重大学でアオリイカシンポジウムなる物が開催されることになりその大学教授が先の編集者に開催の案内を送る。

その編集者は私が大のアオリイカ好きなの知っているので私にその案内をメールしてくれる。

でも開催地は三重県。私の住まいは神奈川県。その編集者も神奈川在住でまさか三重まで行くことはないだろうともちろん冗談半分で案内をメールした様子だった。

でも私はこのシンポジウムに何か特別なものを感じて三重大学まで行くことになる。

やがて先の教授の講演が始まり、その説明スライドの一枚に現物ではなくレプリカのエギで実験している写真に目が止まる。色こそ違えどその形は例のオークションで手に入れた魚型のエギそっくり。スライドが映し出されたのはわずかな時間。もちろん見落としてしまえばそれまでだがなぜか妙に印象に残っていた。 

講演の後でわずかな時間だが教授と話をすることができた。アオリイカ地獄の記事を読んでから、一度は話がしてみたいと思っていた人物。でも教授は鹿児島在住の人。もちろん普通に考えたら全く接点が無いわけで、逢えること自体が奇跡的な事だ。

話の中で、雑誌の記事にでていた古書の資料を探していると話をしたところ手元にあるからコピーして差し上げましょうと、快く引き受けていただき3日後には自分の手元に送られてくる。 

全くの初対面にもかかわらず本当に親切に対応いただいたお礼にと「まるセの鯛エギ」を教授にお贈りすると、教授からどうしても手に入らなかったエギが届いて驚いているとの手紙が来る。

なんとこのエギは正式には「ひら型」と呼ばれる形のエギで、南紀エリア特有のエギであり、その存在は知っていても手に入らないために仕方なく博物館に展示されているものを実寸計測させてもらいレプリカを作って実験をしていたと言ういわくの有るエギだったのだ。 

しかもそのエギの存在を知ることになったきっかけの書物は、教授がたまたま出張で東京に来たときに八重洲ブックセンターで偶然見つけた本に掲載されていたと言うではないか。 


教授が東京で偶然に本と出会い、教授の記事がきっかけで私が餌木の収集を始め、そんな私がたまたまこのひら型餌木を入手。そして教授とは全く接点のなかった私がとある編集者さんを介してシンポジウムの開催を知り、かつ片道350km先の会場で教授の講演でスライド写真を見て、また教授が初対面にも関わらず私に快く貴重な資料をお送り頂いた結果が今回のひらがた餌木の送付。

これらの事象の内、どれか一つでも欠けていれば私がこのひら型餌木と出会い、それが教授の手元に届くことは無かっただろう。 

この全ての事象が合致する確率がどれほどか計算する術は無いが、私には単なる偶然の一言では片付けられない、何か見えない力に導かれたような気がしてならない。

明治のころまでは餌木には不思議な力が宿ると考えられていたと言うが、私は餌木は自ら持ち主を選びその人の元へと渡り歩くと感じる時がある。
にわかにオカルト的かつ非科学的な話しで笑われてしまうかもしれないが、過去にも明らかに餌木に導かれた、いや引き寄せられたと感じる出来事が何度かあった。 

恐らくこのひら型餌木は教授の元へと行きたかったのだろう。
それをたまたま私がお手伝いする事になったのかもしれない。

まさに「縁」。

ひら型餌木にその使者として選んで貰えるなんてイカエギ師としてはこれほど光栄な事は無い。 

どうやら私は餌木には好かれるようだ。


ただ残念ながらアオリイカには… 

ここ最近も2回ほど釣には行ったけど、1回はモンゴウのみ。

モンゴウ

2回目も300ちょいのを3っつだけ。

アオリ

肝心のアオリイカとはあまり「縁」がないのだ…。



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2013-11-14 : イカ師の日常 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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ご無沙汰です
素晴らしい繋がりですね!
餌木が縁で出会いがある・・・
これからも興味ある餌木のお話楽しみにしております!!

同じく障泥烏賊に縁の無い一人より(笑
2013-11-15 12:49 : eg URL : 編集
egさんご無沙汰です!
いやいや、このところ忙しくてすっかりブログ更新できずじまいでした。本当に不思議な縁で教授も驚いてました。先週の釣果は写真の通り、おチビが計3ハイでした。網代から北川まで東伊豆の各港を転々と様子見てきましたが、どこも600~700位のが上がってましたよ。なんで自分にはチビだけなのかなぁ。完全に時合いをはずした1日でした。
2013-11-15 22:52 : 江木乗男 URL : 編集
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プロフィール

えぎのりお

Author:えぎのりお
先日風邪をひきました。
鼻をかんだら真っ黒な墨が出ました。
・・・うそです。
と言うくらいアオリが好きさ。
ああ、エギングが大好きさ。
でも気が付けばもう50なのさ w

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