FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :
Pagetop

アオリイカシンポジウム

21日、土曜日。
休日出勤で、夜10時半を回るころやっと家にたどり着いた。
そこから諸々支度をして午前1時にはO君を迎えに行かねばならない。 

何とかわずかながらも1時間弱の仮眠を取っていざ出発。

そしてO君と二人きりで400キロ弱のラブラブロングドライブ。 

アオリイカシンポジウムのためなら
こんなロングドライブもぜ~んぜん苦にならない…
はずがない。やっぱりツライのだ。

なにせ4泊5日の出張明け。
散々運転した夜からまたロングドライブはさすがに50の体には応えたぜ。 

シンポジウム

それでも翌朝無事に会場に着いて受付して中に入るとそこここに知った顔。
著名なアングラーからエギを販売する各メーカーの開発者やらテスターさんやら。

「お、来てましたか…」的な挨拶があちこちで交わされる。

やっぱりみんなアオリイカのエギングが好きでたまらないのね。
そりゃそうだよね、アオリイカの研究者たちの日頃の研究成果がタダで聴けるんだから。 

分類

講義はアオリイカの分類と生活地理の話から始まり、
さまざまな生態的な話はもちろん、水揚げしたアオリイカの漁業価値を落とさないための鮮度管理の方法、餌木の歴史や形態的な分類、実際にアオリイカの養殖を授業に取り入れている高校の話しや博物館での展示についてまで、本当に様々な角度から見た研究成果が発表された。 

それぞれの講義の後には質問時間が取られ、
それこそ日頃感じていた疑問を何でも聞けると言う至れり尽くせりの内容。

ただ惜しいのは一人の先生の持ち時間が20分と短い事。
ほぼ研究の概要だけで時間いっぱいになってしまい、
核心の部分をもっと掘り下げて聞きたいと思った人は多いだろう。

先生方も日頃の大学関連の人間とは違う釣人たちの反応や質問が新鮮な様子だった。

もしどこかの居酒屋で先生たちを囲んでアオリイカ飲み会を開けたなら、双方から熱い話しが切れることなく飛び出して、きっと朝まで飲んでも時間が足りないことだろう。 

イカと言う生物でこれほど人々が熱くなれるのは、
やはりアオリイカが不思議な魔力をもつからに相違ない。 

ちなみに聴講者からの質問で圧倒的に多かったのは、
やはり釣りに直結する生態的な話し。
各メーカーの人たちも何か新しい商品開発のヒントになりそうな事を探して、
次から次へと質問が出ていた。

そんな中でいくつか釣りの参考になりそうな話しをいくつか。

Q.イカに色は見えているのか?

色覚

A.色覚は吸収波長の異なる視物質を2種類以上もつことで得られるが、アオリイカの場合は視物質は一つしかないので人と同じように色として認識はしていないだろうと思われる。つまりよく言われるようにモノトーンに見えているのではないか。ただ人間が認識できる階調の何十倍も細かく認識できるためわずかな濃淡差による階調の違いとして色の違いを認識していると思われる。
つまりオレンジやブルーとしては見えないが色の違いはある程度識別していると考えられるので、色による反応の違いも有りうると言う事。
合わせてイカの目には近紫外線領域までを感知する。ケイムラ塗料は必ずしも紫色としてではないかもしれないが、何か光る物としてその存在を感知していると考えられる。

Q.アオリイカは味匂いを感じるのか?

A.タコでは具体的な検証データがあるが、残念ながらアオリイカに関してはまだ正確に研究はなされていないらしい。味や匂いの付いたエギなんてのも存在しているが、どこまで効果的かは未知数と言うことか。

Q.アオリイカは音を感知するのか?

聴覚

A.400~1500ヘルツの音を感知できるらしい。ただ具体的にどんな音に対してどのように行動を取るかについては言及はなかった。今後の研究まちか。

Q.エギにスレる=学習する?

A.事象についてある程度学習はするが、最近の釣場のように一日に何度もエギが目の前を通過したりハリに掛かったりという経験があれば当然何がしかの学習をするはず。ただその記憶がどのくらい持続するかは不明。

Q.資源保護には親イカと子イカどっちを保護する方が効果的?

A.アオリイカは本質的に南方系のイカなので卵から稚仔期の環境、特に水温(他に塩分、台風の有無など)が生残や成長に大きな影響を及ぼし資源量を左右する重要な要素になっている。どちらかと言えば子イカの乱獲を自粛したほうが資源維持には効果的。

Q.アオリイカをキープするときは〆たほうが良い?

A.いわゆる透明感のある、白濁しない状態をより長く維持したいなら即殺後に10℃で保存するのが良い。

などなど。

個人的にはアカイカとシロイカの生態的な違いを具体的に知りたかったのだけど、アカイカに関しての研究データがまだほとんど無い様子。 

研究の結果はほとんどシロイカでのデータらしい。

ただある教授が、以前水深30mくらいのところでアカイカの集団が産卵しているところを確認したと話していた。釣人の間ではアカイカはシロイカよりもよりディープレンジで生活すると言われるが、まさにその通りだったと言うことだろう。

大型のアカイカの研究が進んで、いずれ行動特性が解明されたら面白いのになぁ。

ちなみにシロイカの漁獲データからは、あたりまえではあるけれどいわゆる朝マヅメ、夕マヅメで摂餌行動が活発になるというデータが出ていた。また、食べた餌を完全に消化するまでおおよそ5~6時間かかるとのこと。

仲間内では朝マヅメのあとは10時~11時、あるいは15時くらいにもうひと山食いがたつことがあると言う通説があるんだけど、朝5時に満腹になったあとに消化時間を考えるとちょうどそのくらいのタイミングだからおもわず納得。 

そんなこんなで夕方までみっちりアオリイカな一日が終わって近くのビジネスホテルに宿泊。

江木「明日どうするかね。なんかこっちの釣場はこの前の台風の影響もあってかぜんぜんダメみたいだね。」 

O君「帰りは東名だから沼津あたりで下りてやってきますか?」

これだけアオリイカの話を聞かされれば当然釣りたくもなると言うモノ。

江木「今の時期なら手前から戸田あたりまで流せばどっかで釣れるんじゃね?」

O君「江戸の敵を長崎で討つじゃなくて、三重の仇を沼津で討つだな。」 

ただのエギング、どこをどうすると仇討ちになるのかその思考が良く分からないが、
とりあえず翌日は沼津へ。

昼から

江之浦

夕方6時まで

戸田

あちらこちらと釣り歩き。
けっこう真剣にやったんだけどね。

結果は2人そろって見事に 「ボ」 

O君「江戸の敵を長崎で討つつもりが返り討ちだよこれじゃ。」 

結論。

「色々な研究成果を聞いて勉強しても、

ウデが伴わなければアオリイカは釣れないのダ。」



スポンサーサイト
2013-09-28 : イカ師の日常 : コメント : 4 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

No title
勉強になりました。
2013-09-30 01:31 : kiwipapa URL : 編集
kiwipapa
kiwipapaさんご無沙汰です。お元気ですか?アオリイカの研究、実際まだまだこれからの事が多いようです。今後色々な事がもっともっと解明されるのが楽しみですね。そろそろ久しぶりにイカでもどうですか?10月にはいればころ合いかと。
2013-09-30 12:52 : 江木乗男 URL : 編集
素晴らしい!
遠方での講義参加お疲れ様でした!
やはり、メーカーさんもこぞって参加されたんですね!
今度、ご一緒した時にでもお聞かせ下さい!
2013-10-01 12:34 : eg URL : 編集
egさんこんばんは
いろんなメーカーさん来てましたよ。そろそろアオリイカに逢いたい今日この頃。いつもの場所もそろそろですかね。ぜひご予定合わせてご一緒に。でも今週末は自治会の運動会で土日とも動けずです。(泣
次回いける時には声かけまーす。
2013-10-01 23:19 : 江木乗男 URL : 編集
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

えぎのりお

Author:えぎのりお
先日風邪をひきました。
鼻をかんだら真っ黒な墨が出ました。
・・・うそです。
と言うくらいアオリが好きさ。
ああ、エギングが大好きさ。
でも気が付けばもう50なのさ w

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。